〜能動的であれ〜

お盆で少し時間が出来たので、一ヶ月振りの更新です。
いつも通りのやっつけですけど、時間があれば読んでみてください。

現在の若者スロット打ちに共通して言える事、それは
「受動的姿勢の人々」であろう。
リール内、液晶内において何らかのメッセージを受けた時に
そのメッセージの意味を、より深く探ろうとしない傾向が目立ちすぎる。
これがいわゆる「受動的思考」だ。

これに対して能動的思考というものを説明したい。
私がスロットにハマったキッカケは、何と言ってもこれに尽きる。
スロットをする前に麻雀にハマっていたが、その両者に言える事が
「能動的思考の介入性が高い」と言う事だ。

リーチ目を例に挙げてみよう。
機種はそうだな…ニューパルサーにしてみましょうか。
ニューパルサーにて、有名なBIG確定目として

A B

この二つを選んでみた。
この二つの目が「BIG確定目」だと説明された時
現在の若者スロット打ちの殆どは
「この形はBIG確定」と記憶して、そしてそこで終わる事だろう。
だが、能動的である打ち手は違う。
「何故これがBIG確定となるのか?」という疑問から始まり

・左の停止型がパターンAからだと、中リール下段7でREG否定
・左の停止型がパターンBからだと、中リール上段7でREG否定

この上の二つは安易に想像が付く。
ここからさらに発展させていくと

・中リールの上・下段7停止は左リール角にBIG絵柄停止でREG否定
・パターンAからの発掘により、右上がり7・リプレイ・カエルは全てリーチ目
・パターンBからの発掘により、中上段7から右下段カエルはBIG確定目

どうだろう?
始まりはたった二つの目である。
だが、簡単に挙げただけでもそこから
これ程までに隠された法則を見つけ出す事が出来るのだ。
台や他人からのメッセージを受けて
そこで思考を止めてしまう「受動的思考」なら
これだけの情報を入手出来ないのである。

もう一つ例を出そう。
現行機種の立ち回りに必要不可欠なモノ。それが「解析待ち」である。
解析が発表されるのを待って、知識を蓄えないと
とてもじゃないが、現行機種は気軽に触れる様な代物では無い。
この現状にこそ、現在の若者が受動的姿勢になった原因がある。

そもそも、解析と言ってもただの液晶演出の解析である。
予めショールーム等で予測は立って居るし、スタッフもかなりの量が居るので
あっという間にある程度は裸に出来るだろう。

そして、その解析の最大の欠点は
「発表された時点で、打ち手が”自分自身で手に入れられる喜び”を奪う」点だ。

液晶演出にしてもリーチ目発掘にしても
あらかじめ教えられていて経験した場合(受動)と
何度も同じ演出or出目を出していき、少しずつ自分の中で解析していき
その結果、リーチ目や確定演出を発掘出来た場合(能動)では
その喜びの次元が違いすぎる。

前者はただ単に、記憶力と知識量の問題だ。
後者は優れた探究心や努力の結果である。
打ち手として、また人間としてどちらが優れているか
賢明な方ならお解りだろう。

受動的であろうが、能動的であろうが
情報そのものには変化は無い。
だが、その情報を得る過程が一番重要だと言う事を
殆どの打ち手が解って居ない。

教えられたものをそのままこなすのであれば
何も人間じゃなくていい。
コンピューターで充分なのだから。
さらに言えば、動物でもいいのだから。
だが、一つの情報からさらに発展させて思考したり
「もっと新しい法則を、もっと新しい出目を」や
「何故これがこの結果になるのか?」と探求していく行為は
人間でなければ出来ないと私は思う。
そして、より打ち手を「能動的」にさせる機種こそ
人間相手のギャンブルマシン「パチスロ」の名にふさわしいのではないだろうか?

そして、受動的思考を持っている人間には
能動的思考を持っている人間の「楽しみ方」は
考え方を変えない限り持てる様にはならないだろう。

「楽しまされる」と「楽しむ」
一見似ているが、全く別のものだ。
純粋にパチスロを楽しむためにも、常に能動的であれ。